レーシングドライバー

平川亮

レーシングドライバー SUPER GT 500・ F3 最年少シリーズチャンピオン
広島県出身。13歳でレーシングカートを始め、1年後の2008年、全日本ジュニアカート選手権参戦デビューWIN、年間シリーズチャンピオンを獲得。カートを始めて1年10か月という史上最短記録を打ち立てる。その後、あらゆるレースで史上最年少記録を樹立。2015年4月に行われたSUPER GT開幕戦では見事優勝を果たし、2017年にはSUPER GT500クラスで、史上最年少での年間チャンピオンを獲得。

【スーパーフォーミュラ2020 初戦優勝記念】勝つ目的が導いてくれる頂点への道

2020年8月30日(日)、嬉しいニュースが飛び込んできました。アジア最高峰のモーターレースである、スーパーフォーミュラの初戦で、アチーブメント社が応援する平川亮選手が優勝を果たされました。2013年から挑戦を続けていたシリーズでの2回目の優勝レースです。『頂点への道』講座を2012年に受講し、世界最高峰のF1レーサーを目指すと決意したその日から、平川選手がここまで歩んできた道のりは努力の連続でした。レースの約半年前には、トレーニング中の事故で大怪我を負ったにもかかわらず、いかにしてこの優勝を手にすることができたのでしょうか。その勝利の舞台裏を、10年近く応援し続けてきたアチーブメント代表の青木との対談で打ち明けていただきました。

挫折が気づかせてくれた勝利の本当の意味

平川亮氏

青木仁志
青木

今日は、長らく応援してきた平川亮選手の勝利報告を直接聞けてとても嬉しいです。思えば、平川選手は13歳のデビュー以来、レーシングカートでの数々の優勝記録を始め、10年かかると言われるF3へのデビューを5年で成し遂げてこられました。それだけでなく、F3での最年少シリーズチャンピオン・SUPER GTでの最年少シリーズチャンピオンなどと、まさに快挙と言われる成果を出してきている、モーターレース業界が最も注目している選手の一人と称されています。いよいよ本物のトップレーサーの地位を確実にしてきていますが、今回のレースはこれまでと何が違ったのでしょうか。

平川亮氏
平川氏

ありがとうございます。精神面のコンディションが昨年とは全く変わったのを感じています。過度なプレッシャーを感じることなく、自分が理想とする走りができたレースでした。それが今回の一番の勝因だったと思います。

青木仁志
青木

昨年と今年の違いというのは、何から生まれたものなのですか。

青木仁志

平川亮氏
平川氏

実は、レースのおよそ半年前の1月に、オフシーズントレーニングを海外でしていたのですが、その際に転倒事故で鎖骨を折る大怪我をしてしまったのです。予想よりも容態が悪化し、急遽手術を行い、なんとか落ち着いたのですが、私にとってはとてもショックな出来事でした。レースはもちろんのこと、日常生活もなかなか思うようにできない時期が続き、多くの方にご迷惑をおかけしたのです。言うまでもなくトレーニングも、コースでの練習もできません。常に全力疾走をしてきた自分にとって、それが何よりも辛かったです。ましてや、自分のためにたくさんの準備や支援をしてくれているチームの皆さんのことを考えると、申し訳無さで心がいっぱいでした。きっと失望させてしまっているな、残念な気持ちにさせてしまっているなということばかり考えていたのです。ところがいざ連絡を取り、直接会ったときにかけられたのは、「一緒に頑張ろうな」というメッセージだったのです。非常に救われた気持ちになり、自分のことを大切に思ってくれる方がこんなにもいっぱいいるのだと、胸が熱くなりました。「この方々の期待に答えたい、何もできない自分でも応援し続けてくれることへの恩返しがしたい」。そう強く思ったのです。

青木仁志
青木

「あらゆる逆境には、それと同等か、それ以上の成功の種が隠されている」という私が伝え続けている言葉がありますが、まさに大怪我を成長の糧にできたということですね。

平川亮氏
平川氏

はい、そのとおりです。これまでレースで勝つことは、「自分が目指す理想を手にするためにすること」という考えが強かったのですが、この日から「仲間のために、チームために、応援してくださるファンの皆さんのために」という考えが頭を占めるようになりました。不思議と、そんな大切な人たちのことを思うと、力が湧いてきたのです。そんな背景あり、プレシャーをあまり感じずに初戦を走り切ることができました。

平川亮 × 青木仁志

「ねばならない」から解き放たれた時、本当のパフォーマンスを発揮する

青木仁志
青木

「なぜレースに勝つのか?」という目的が変わったということですね。自分のためから他の人のためという、利他的なモチベーションが平川選手の本当の力を呼び起こしてくれたのですね。私たちは常に、自らの「願望」に向かって生きている存在です。願望にないことを人はしたがりません。それを無理に「やらねばならない」という責任意識で考えると非常に苦しく感じてしまいます。レースもまさにそうですね。「勝たねばならない」という気持ちが強ければ強いほど、プレッシャーがかかり、思うように身動きが取れない状態になってしまうでしょう。これは、スポーツにおいてもビジネスにおいても一緒ですが、義務感ではパフォーマンスが最大化されることはありません。ノルマを課して目標を達成させようとするパワハラまがいのマネジメントでは組織の生産性が上がらないように、自分自身に対しても「ねばならない」という義務感で突き動かそうとし続けると、壊れてしまうでしょう。しかし、心の底から成し遂げたいことがあって、そのために勝利が必要だと考えれば、プレッシャーではなく、プラスのエネルギーが湧いてきますね。そのような状態を作ることができれば、自分らしく振る舞うことができ、最大のパフォーマンスを得られるとおもいますが、初戦はそのような状態だったのですね。

平川亮氏
平川氏

はい、おっしゃるように青木社長が講師をされている『頂点への道』講座で学んだ、目的の概念が非常に腑に落ちた経験でした。勝つという目標のさらに奥にある目的が強いモチベーションをもたらしてくれることを実感しました。
鎖骨の怪我は正直シートベルトも締めることができないほど非常に痛く、とても練習どころではありませんでしたが、新型コロナウイルス感染症によってレースの開催が延期になり、落ち着いて自分の心と、人生の目的と向き合いながら怪我を治すこともできました。今考えれば、25歳でそのような経験ができたことはとてもありがたかったです。

平川亮氏

勝利者が追い続けるのは常にプロセスである

青木仁志
青木

素晴らしいですね。どの業界においてもピークパフォーマーと呼ばれる方々は、例外なく目的が明確で、強い願望を持ち合わせており、それを日々の徹底的な実践を通して叶えられています。平川選手もまさにその原理原則に生きていると感じました。今シーズンの活躍が大いに期待されますが、意気込みを聞かせてもらえますか?

平川亮氏
平川氏

はい、初戦での優勝はとても嬉しい出来事ではありましたが、良い意味で一喜一憂してはいません。もちろんチャンピオンをとることを目指していますし、それに越したことはありませんが、まずは一つひとつのレースをしっかりとこなしきっていくことが大事だと思っています。練習にしっかりと集中して取り組み、車のセッティングにおいてもチームと連携して万全な状態を整え、イメージトレーニングをしきった、満足の行くレースを一戦一戦積み重ねていきたいと思います。勝てるかどうかは、正直運に左右されるところもあり、どうにもできない状況もあると思いますので、チャンピオンということには良い意味で固執せずに、いまに集中していこうと思います。

青木仁志

青木仁志
青木

いま話されたことが、まさに平川選手の強さの本質ですね。成功は成長の果実であると私は講座でもお伝えしていますが、成功という結果に焦点を当てるのではなく、どれだけ成長できたかというプロセスに焦点をあてて、一瞬一瞬のプロセスを生き抜いていくことが超一流の条件であると言えると思います。この原理原則を理解し、しっかりと体現できている平川選手の今後の活躍がとても楽しみです。これからも応援し続けます。今日はありがとうございました。

平川亮氏
平川氏

こちらこそありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

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