第8回・後編 「志という字は士に心と書くように、心が本質だと思います」

様々な業界で活躍するトップリーダーの方をゲストにお招きし、どのようにトップにまで上り詰めたのかを、リアルな体験をもとに成功の技術を熱く語りつくすラジオ番組、青木仁志のトップリーダーと語る「成功の技術」。第8回放送には、前回に引き続き、南青山アドバイザリーグループCEOの仙石実さんが登場。前回の放送では、お金とは何か、豊かな人生を生きるための秘訣に迫りました。第8回放送の後半では、物心両面の豊かな人生を送るために必要なこと、志を持つために大切な考え方について伺いました。

相手のためと思い接している人が最後は勝利者になる

青木

私は吉田松陰先生が言った、「立志、読書、拓友」の三つを若いころから大事にしてきました。そして、先天的な資質×身を置く環境×本人の選択というこの掛け算を高めていくことが、物心両面の豊かな人生を生きる鍵だと考えています。仙石さんの周りには色んな方がいると思いますが、一時的な富裕層のなかにも自己破産する方はいます。仙石さんは、なぜそういうことが起こると考えていらっしゃいますか。

仙石氏

私もこの10年のなかでいなくなってしまった経営者をたくさん見てきました。そういう方たちは、志の部分が欠けていたと思います。お金を追ってしまったり、自分の欲のために仕事をしていると、相手にも伝わりますし、結果、応援してくれる人たちがいなくなってしまいます。なので、「Business to Fan」という考え方で、自分や企業のファンをいかに増やしていくかが、本当に重要なことだと思っています。

青木

私も長年心掛けてきたのは、人を利用することを考えてはいけない、人を活用することを考えるということです。この「利用」と「活用」は全然違います。活用というのは、WIN-WINの関係ですが、利用は一方勝利の関係です。そして、長い目で見たら人間関係は切れていきます。人間関係が切れるということは、富を失うということです。やはり、相手のためにという気持ちで接している人が最後は勝利者になると思います。

仙石氏

私もそのように思います。

志の本質は心であり、その想いがお金にも幸せにも繋がっていく

青木

仙石さんは、今まで出会ってきた人のなかで、この人は尊敬できるという人はいますか。

仙石氏

父親もそうですが、青木社長が師匠だと思っていまして、教えていただいたことを実践しています。それと、『鬼滅の刃』というアニメのなかに出てくる煉獄杏寿郎というキャラクターも尊敬しています。

青木

いいですね。私も大好きです。

仙石氏

あのキャラクターが言ったセリフのなかに、「俺は俺の責務を全うする。ここにいる者は誰も死なせない」というものがありまして、彼の覚悟や志にとても共感します。そういう志を持った方に憧れますし、自分もそう在りたいと思います。まさに青木社長が仰っていることと似たことを体現されているキャラクターです。

青木

私もあのキャラクターの生き方のなかに、真のトップリーダーの要素があると思っています。それは奉仕のための練達です。つまり、奉仕をするために自分を高めていくということです。多くの人の役に立てる自分、多くの人の力になれる自分、それがリーダーとしての理想の姿だと思います。

徳島アナ

まさかトップリーダーのお二人からアニメのお話が出てくるとは思いませんでした。

青木

ポイントは人がついてくるような人になることです。人がついてくるということは組織力があるということであり、組織力があるということは個人ではできない価値の創造ができますから。当然のことながら、そこに富が作られる訳です。

徳島アナ

なるほど。その想いを強く、志を持つためには何ができますか。

仙石氏

我々は士業ですが、「志」という字は、「士」に「心」と書きます。だから、心が本質だと思います。心というものが想いであり、それが相手に伝わり最終的には仲間の信頼を得ていけるのです。なので、信頼を得ていくことで価値としてのお金にも繋がっていくと思いますし、お金だけでない幸せにも繋がっていくと考えています。

青木

私の場合は、子どものころの原体験が大きく影響しています。小さいころから貧しさを経験してきたので、物心両面の豊かな人生を生きていきたいと思うようになりました。そこから、個人の価値を高めるために徹底的に自己開発をし、自分が身に付けたものを他の人と分かち合うようになりました。世界の資本主義社会を支えてきたリーダーも、富というのは社会をよりよくするための道具であり、様々な社会問題をどうしたら解決できるか一生懸命取り組まれてきました。我々は事業の世界でそれを成し遂げようとしているのですが、そのような志がとても大事だと、仙石さんのお話を聞いて再確認しました。

 

前半・「インプットした膨大な情報をどう処理して、いかに最適な選択をするかが成功の秘訣」はこちら▶

仙石 実(せんごく みのる)
南青山アドバイザリーグループCEO
埼玉県出身。2002年、監査法人に入所し、東証一部上場企業等の各種法定監査業務に従事。2013年に南青山FAS株式会社、南青山税理士法人を中心に構成される南青山アドバイザリーグループを設立。上場・非上場を問わず多数の取引先の会計税務支援のみならず、IPO、M&A、事業承継のコンサルティング業務において1000件以上の実績を有する。

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