第11回・前編 「世界で最も早く労働人口が減っていくなかで、どうやったら自分が貢献できるか」

様々な業界で活躍するトップリーダーの方をゲストにお招きし、どのようにトップにまで上り詰めたのかを、リアルな体験をもとに成功の技術を熱く語りつくすラジオ番組、青木仁志のトップリーダーと語る「成功の技術」。第11回放送には、株式会社アイドマ・ホールディングス代表取締役の三浦陽平さんが登場。三浦さんは、いままで4500社を超える企業の営業支援、経営支援に携わってこられました。青木も「こういう人生、人間になりたいという自分のビジョンを具現化できる素晴らしい指導者」と語ります。放送の前半では、昨対比66.7%UPの61億円を達成できた理由、三方よしの考えにたどり着いたきっかけを伺いました。

働きたくても働けない方たちの雇用創出に繋げたい

後呂アナ

青木さんと三浦さんはどういったご縁でお知り合いになられたのでしょうか。


青木

三浦さんと直接お付き合いをするようになったのは、私どもの受講生のご紹介で行った食事会がきっかけです。ただ実は、その前から三浦さんとはご縁がありました。私の古くからの友人で、フランチャイズにおいて日本の先駆者的な仕事をした経営者の方がいらっしゃるのですが、その方の会社に三浦さんはなんと新入社員で入っていたのです。

三浦氏

もう20年程前になります。

青木

そこで、私の営業教育プログラムを勉強していたという、そのようなご縁です。

後呂アナ

そのようなご縁があったのですね。会社の方は、13期の売上が37億円だったところから、14期では61億円と、66.7%もアップされましたが、そこにはどういった理由があったのでしょうか。

三浦氏

コロナの影響もあり、世の中が営業活動をしないといけないという危機的な状況にあったことと、我々のビジネスモデルが要因だと思っています。我々が行っている事業というのは、全国にいる約3000人の在宅ワーカーの人たちと業務委託を結んでおりまして、その方たちが家にいながら企業の営業のお手伝いをできるシステムを作り、雇用機会も創出しています。このような仕組みを日本で唯一作れているのが、マーケットが伸びている要因だと感じています。

後呂アナ

新しい営業の形ですね。

三浦氏

日本の労働人口が減っていくなかで働きたいけれども、色々な事情で働けない方たちに働ける機会を設けたいという想いがあります。特にクラウドワーカーや在宅ワーカーの雇用創出を重要視しています。その想いと絡み合っていい成果に繋がっています。

トリプルウィンの三方よしが成功の本質

青木

成果が出ているということは世の中に必要とされている証拠です。世の中の必要に応じて最大の努力をして、さらに在宅で働く人たちに収入が入るようにしている。これは近江商人がいう、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方よしの仕組みを作っていると思います。

三浦氏

いま仰っていただいたようなシチュエーションは多くあります。営業活動をしていない会社のなかには、長い間取引をしていた会社が急遽なくなり困っているケースも昨今は多くあります。そこで我々が在宅で働く方をご紹介して支援させていただき、その報酬の半分くらいを在宅で働く方にお支払いしています。結果、在宅で働く方たちが収入を得つつ、様々な企業の貢献に携われるというトライアングルの関係ができています。

青木

まさにトリプルウィンの三方よし。そこが成功の本質だと思います。世の中が求めるものを考える能力があり、それを具体的に仕組み化でき、富の分かち合いをしている。これは富を独り占めしようという発想ではありませんから、素晴らしいと思います。

後呂アナ

三方よしの考えにたどり着くきっかけは、どういったところにあったのでしょうか。

三浦氏

起業のタイミングがリーマンショックのあとで、多くの会社が案件を失ったタイミングでした。そのときに私自身が貢献できる価値はなんだろうと考えたときに、営業で色んな企業の課題を解決できるんじゃないかという思いに行き当たりました。最初は在宅ワークの方に対する取り組みは無かったのですが、会社の規模が拡大していくなかで、様々な日本の課題を考えるようになり、世界で最も早く労働人口が減っていくなかで、事業を通じてどうやったら自分は貢献できるか考えるようになりました。その結果、日本に約600万人ほどいる、働きたくても働けない潜在的な働き手と、営業に苦しむ企業とを繋ぐことによって、雇用を創出しながら企業の問題も解決するというアイデアが2015年くらいに生まれました。

青木

川の流れに反して泳いだら溺れてしまうように、賢さというのは、流れがどちらに向いているのかを知り、流れに従いながら泳ぎ切ることです。つまり、原理原則に従い素直に事業をすることが重要です。しかし、頭では分かっていても実行に移せる人はほんの一握りです。三浦さんは、頭で考え、それを実行に移しているところが素晴らしいと感じました。

 

後編・「1万回くらい自分の願望を言葉にすると、自分が勝手に実行します」はこちら▶

三浦 陽平(みうら ようへい)

株式会社アイドマ・ホールディングス代表取締役
広島県出身。大学卒業後、環境系ベンチャー企業、人材系ベンチャー企業を経て、2008年に株式会社アイドマ・ホールディングスを設立。セールステックカンパニーとしてビッグデータを活用した営業戦略の立案から、マーケティングまで一気通貫したソリューションを提供し、いままで4500社を超える企業の営業支援、経営支援に携わっている。2021年に東証マザーズ、現在のグロース市場に上場。

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