第11回・後編 「1万回くらい自分の願望を言葉にすると、自分が勝手に実行します」

様々な業界で活躍するトップリーダーの方をゲストにお招きし、どのようにトップにまで上り詰めたのかを、リアルな体験をもとに成功の技術を熱く語りつくすラジオ番組、青木仁志のトップリーダーと語る「成功の技術」。第11回放送には、株式会社アイドマ・ホールディングス代表取締役の三浦陽平さんが登場。三浦さんは、いままで4500社を超える企業の営業支援、経営支援に携わってこられました。青木も「こういう人生、人間になりたいという自分のビジョンを具現化できる素晴らしいリーダー」と語ります。放送の後半では、考えたことを実行に移す秘訣、企業理念から一貫した経営デザインの描き方について伺いました。

富の創造は、お金を払ってもらえる人をいかに喜ばせるか競争

後呂アナ

三浦さんが頭で考えたことを実行に移せるのは、どうしてなのでしょうか。

三浦氏

私は多くの人にあらかじめ公言するようにしています。25歳で創業するということも、こういうビジョンで経営していくというのも多くの人に伝えました。私個人の感覚でいうと、1万回くらい自分の願望を言葉にすると、自分が勝手に実行します。なので、実行しようというよりも、公言して責任を持つことで勝手に実行されるようなシステムを自分のなかに作っています

青木

人間には、顕在意識と潜在意識があります。顕在意識は自分がいま考えていることで、潜在意識は無意識の世界です。この無意識の世界まで届かせることが大切です。そのためには、常に成功のイメージを頭で考えることです。私の会社も売上50億、経常利益15億を達成しましたが、これは単なる偶然ではなく、全部頭のなかで描いたことを具現化しているのです。

後呂アナ

たまたま売上が上がったという訳ではないのですね。

青木

桃栗三年柿八年というように、よい苗を植えて環境を整えて育てたら、ある時期になったら実がなりますよね。これは人間も一緒です。果実がなる前に辞めてしまったり、環境を整備できないと、何の成果も得られません。三浦さんはそこを分かって、成功の原理原則を実行している人です。それと、結果の出ない人間というのは、何をいつまでにするかを決められません。これは地頭の問題です。地頭が悪いと逆算できません。

後呂アナ

地頭の良し悪しというのは、どういったものでしょうか。

青木

地頭というは、記憶力の問題ではありません。どうしたら相手が喜んでもらえるか、気を遣ったり、気配り、心配りができる。これが地頭良さです。だから、富の創造というのは、お金を払ってもらえる人を、いかに喜ばせるか競争なのです。

実績の背景には考え方があり、考え方が現象を作っている

後呂アナ

いかに相手に喜んでもらえるかというお話が出ましたが、三浦さんの会社の理念にも経営の秘密があるのではないでしょうか。「すべての人の夢の実現に貢献する」という経営理念、「世界の可能性を広げる」というビジョンを掲げていらっしゃいますが、ここにはどういった想いがあるのでしょうか。

三浦氏

経営理念は会社の目的と我々は定義しています。これは、何のために当社が存在しているのかということです。この目的がないと、社員全員で一つの方向に向かい動いていくことは難しくなります。なので、経営理念として、すべての人の夢の実現に貢献する社会に貢献しようという考え方で活動しています。そして、その目的を具体的にどうやって実行していくのかという方向性、ビジョンを2050年くらいと定義して、世界の可能性を広げる会社にしようと決めています。そこからブレイクダウンすると、年度ごとの計画に落ちていきまして、それを1個1個積み上げていきます。

青木

「実績は実在なり」という言葉がありまして、これは私の座右の銘の一つです。時価総額600億まで一代で創業者として結果を出している。この実績の背景にあるのは考え方です。三浦さんの考え方が現象を作っているのです。

後呂アナ

そうした考え方を一貫して貫き通す努力はされているのでしょうか。

三浦氏

小さなことで言うと、ネガティブな発言をしないことです。これは、いい悪いではなく、私個人として好んではしないということです。例えば、「忙しい」という言葉は極力使いません。

後呂アナ

簡単なようで難しそうですが。

三浦氏

メールでも「お忙しいところ」という言葉を「ご多用の折」などに言い直したり、「お疲れ様です」を「いつもありがとうございます」にしたりしています。そのように言葉を大事にしているというのは一つあります。あとは、他人とコミュニケーションを取るときに、あまり過去の話はしないようにしています。将来の話、未来の話というのは、イメージしていないと難しいですが、意識することで有意義なコミュニケーションになると思っています。

青木

さりげなく使う言葉は気を付けた方がいいですし、トップセールスマンになる人はみんな肯定的です。つまりは考え方です。三浦さんとお話して、世の中が求めているものや、世の中に喜ばれるものを考え、どうしたら自分の夢は実現できるのか信念を持ち走り続けている、素晴らしい方だと感じました。

 

前編・「世界で最も早く労働人口が減っていくなかで、どうやったら自分が貢献できるか」はこちら▶

三浦 陽平(みうら ようへい)

株式会社アイドマ・ホールディングス代表取締役
広島県出身。大学卒業後、環境系ベンチャー企業、人材系ベンチャー企業を経て、2008年に株式会社アイドマ・ホールディングスを設立。セールステックカンパニーとしてビッグデータを活用した営業戦略の立案から、マーケティングまで一気通貫したソリューションを提供し、いままで4500社を超える企業の営業支援、経営支援に携わっている。2021年に東証マザーズ、現在のグロース市場に上場。

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