阿部洋己氏から学んだこと

今日はキリンビバレッジ株式会社の元社長で
現在、阿部経済研究所代表の阿部洋己氏と
今年、阿部洋己氏が塾長を務める
阿部経営塾(社団法人首都圏産業活性化協会主催第二期目)で私が担当させていただくセッションの講義内容等の打ち合わせを行った。
阿部洋己氏は昭和36年3月京都大学経済学部卒業後、キリンビール株式会社に入社。
その後ビール事業本部マーケティング担当部長、
同社取締役関東支社長を経て、平成8年にキリンビバレッジ株式会社代表取締役社長に就任。
社長在籍中に徹底した「顧客志向」と「経営合理化」を柱とした中期経営計画に基づき、
同社を東証一部に上場させると同時に
現在の清涼飲料業界のリーディングカンパニーに育て上げた実績を持っている。
また、金沢大学では講師としてマーケティング講座を担当している
日本のマーケティング分野の第一人者である。
弊社の社長会でも先日御講義いただいたが、大変好評であった。
まさに“実績は実在”である。
今回、対談の中で勉強になったことは、先ずマーケティングの基本は
“相手の思いや考えやして欲しいということをいかに汲み取り満たすか
というプロセスである”という定義だ。
「相手が何を求めているのか、何を考えているのかを事前に調査し研究する」
これがマーケティングという学問の目的だ。ということを再確認した。
対談の中で私がキリンビバレッジという上場企業で社長になれた
最大の理由を尋ねると、第一に健康で運に恵まれたこと、第二に自分に与えられた仕事やポストで
決して手抜きをしなかったことと性格的にあらゆる逆境を好機に変えられるプラス思考にある。
と教えてくださった。
どんな仕事にも壁もあれば悩みもある。
悩みは逆によいもので、理想が高いから悩む、
そのギャップがポテンシャルだと言われた。
自分のポテンシャルを信じてその悩みをプラスのほうに活用しなさい。
と言われた。
個人も組織も同じで何事も段階を追った実現であると教えられた。
これは私も全く同意見である。
阿部氏は「これからの後半生は、恵まれた人生を顧みて社会への恩返しのつもりで生きていく」
と話されていた。


成功者は何をしても成功し、失敗者は何をしても失敗する。
考え方が大切であると言われた。
後は、日本は武士道から学ぶべきものがあり大切なことは潔さであると教えてくださった。
“責任感と潔さはイコールである”ということだ。
経営者は人事に対して100%の責任を持たなければならない。
自分で抜擢した人物が失敗したらそれは抜擢した側の責任だと考えるのが当然で、
現代はその上に立つものの器量が無くなってきていると考えることが大切だということだ。
全くそのとうりで100%同感した。
私も委任責任と実行責任を分けて決して部下のせいにはしない考え方で20年経営してきた。
良い経営者は責任感が強いし誰のせいにもしない。
だからこそ100%報告を要求するのだ。
報告の出来る人材を大切にする。
報告嫌いは大体自己中心の性格である。
良い部下は上司の心を知る。
上司の役割を知る。
それゆえに良いチームワークが生まれる。
今日は本当に勉強になった。
夜は私が会長を務める
日本プロスピーカー協会のシニアプロスピーカー試験の慰労をかねてサプライズで
赤坂のアークヒルズクラブに参加者全員をご招待した。
私にとってプロスピーカーの方々は同志である。

最も大切なパワーパートナーである。
同志と呼べるには志が一つでなければならない。
志を同じくするものが、
相集い心を合わせて日本の社会をより良い社会にするべく最善を尽くす。
人生は共に働く人々の質と量で決まる。
良い人と活動するには自分自身が良い志を持つ必要がある。
人は目的に動かされる。
”人生の目的が変われば人生の質が変わる”
良い目的に生きていこう。

中小企業経営者のための
高収益企業を実現する
2つのポイント

売上56億円、経常利益18億円、従業員200名の企業体を実現した経営手法を2つのポイントから解説します。

TOP