『「売る」仕組みのつくり方』の出版にあたって

私は若いときから、BtoC型(個人顧客相手の面談型セールス)でキャリアを形成してきたが、私の中にあるマーケットに対する考え方は非常に具体的で、マーケット(市場)とは「人そのものであり、人は全て見込み客である」という考え方だ。
企業であっても人の集合体であることにはなんら変わりはない。
対象は人であり、決裁権者に会い、相手の立場に立った最良最善の提案をしていけばおのずと道は開けるものである。
企業や組織の意思決定権者に直接面会する機会を作る技術がプロセールスの真髄である。

今回は私のプロセールス時代から今日まで丸三十年以上培ってきた、顧客第一主義の立ち位置から繰り出される“お客様が真の協力者に代わる営業の仕組みづくりのノウハウ”や、“採用から育成までの経営者が必ず押さえなければならない具体的な手法”を、今月発売される『「売る」仕組みのつくり方 起業家のための社長学 ―第3部戦法〔営業マーケティング〕編―』で一挙に公開した。
また、今回の出版にあたって、記念講演会を行う。講演会では書籍でお伝えしきれなかった内容を存分にお話する予定になっている。東京(10/28)、大阪(10/18)、福岡(11/7)で開催するので、ぜひご参加いただければと思う。
今まで多くの経営者の指導を担当してきたが、起業し経営を伸ばすポイントはシンプルに表現すると4つである。
1)営業に携わる人が確信を持てる商品を与えられ、2)やる気の出る環境で仕事をすることが出来、3)やる気のある価値観の合う良い人材を次々と採用することが出来、4)採用した人材を一人前に育て上げる教育育成システムを構築することである。
第一に最良の商品を与える。
第二に良質な職場環境の提供と良い人事考査システムの確立。
第三にユニークで最良の人事採用戦略を構築し採用を成功させる。
第四に人材の短期育成ノウハウと長期的視点に立った人材教育システムの構築
である。
起業したばかりの会社や社員10名程度の会社では「売る」仕組みは社長にしかつくれない。
今回の本は「起業家のための社長学」の第三冊目になるが、起業して20年目を迎え、一つの区切りとして人材教育コンサルティング業における経営手法を全て公開した。
今後、更に経営努力を継続し、これから20年間、創業40周年には日本を代表する人材教育コンサルティング会社になっていることを信じ、ひたむきに顧客第一主義を貫き上質経営を目指していきたい。

中小企業経営者のための
高収益企業を実現する
2つのポイント

売上56億円、経常利益18億円、従業員200名の企業体を実現した経営手法を2つのポイントから解説します。

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