先日参加した世界最大の人材開発のイベントである
ASTDにて多くの収穫があったので皆様にシェアさせていただきたい。
まず、大変興味深かったのが、全世界で1000万部を超える
大ベストセラーとなった「ビジョナリーカンパニー」の著者の
ジム・コリンズ氏の基調講演である。
テーマは、『卓越する者の選択:不確実性、カオス、そして運―
なぜ一部の企業だけが卓越を手にするのか?』であった。
現代のリーダーを取り巻く複雑・不安定な環境においても
どうしたら卓越した成果が出せるのかについて、
9年のリサーチをもとに語られた。
ジム・コリンズ氏がおっしゃるには、本当に卓越する企業は、
常に多くの革新を行なってきたと思われがちだが、
実際には、固く規律を重んじており、いつどのような場面で
革新を決断すべきかをよく心得ているとのことである。
また、卓越する企業は特段に運が良いというわけではない。
むしろチャンスがやってきたときに、それをしっかりと形にする
力が備わっているということである。
やはり、規律を重視し、基礎を固めていることが
真のビジネスでの成功を手にしているということである。
原理原則がここにもはたらいていると実感できる講演であった。
様々な個別セッションや、EXPO出展企業を回る中でも、
変化の激しい時代を先取りしたものが多く提案されていた。
人材開発の業界は近年、ジェネレーションY(1975年以降に
生まれた世代のこと。※一般的な定義による)について語られることがある。
彼らは、最新のテクノロジーを身近に使いこなしながら生きてきた世代であり、
また最高の成長や学びを得られる職場を求める傾向がある。
この世代とどう折り合っていくかというマネジメントの問題は
もちろんだが、ジェネレーションYの中でも極めてITリテラシーが高く、
かつ自社の理念に共感する即戦力人材の採用・研修施策が、
今、世界中でホットな話題である。
弊社もさらに会社に卓越した成果をもたらす
人材の採用手法を研究するとともに、世界のノウハウも
手に入れた、他社の追随を許さない上質な商品開発に
力を入れていきたいと思う。
今回も非常に刺激を受けた海外研修であった。
今後も、社員と共に世界最高峰の教育に触れ、
意見交換し、高めあえる機会を持っていきたいと思う。