なぜ、“自ら高い成果を求める主体的な新卒社員”が育つのか?

約2週間の会社の未来を考えるシンクウィークや、
心身のリフレッシュ期間を終え、
今週、 久々に東京本社に出社をすると、
会議室から活気あふれる声が聞こえてきた。

そこには、梅雨のジメジメを吹き飛ばす勢いで、
先輩にどうすれば成果が出るのか質問をしている
今年の4月に入社した新卒社員の姿があった。

入社して、約3か月がたち、
会社の文化や環境、仕事に慣れてきた頃だろうか。

仕事の知識やスキルは先輩に比べてまだ成長途中だが、
なんとか成果を出そうと、主体的に教えを乞う姿は非常に美しい。

有難いことに、弊社の受講生から、

「アチーブメントの社員は、新入社員でも優秀で、
主体性が素晴らしいですよね。どういう育成をしているのですか?」

と聞かれることも多いが、

その答えは非常にシンプルだ。

アチーブメントでは、選択理論心理学に基づいた育成をしているので、
手前みそですが、新入社員であろうと、主体的で、自ら成長しようと努力していて
優秀なのである。

たしかに、仕事で求められる知識やスキルがないと、成果を出すことはできないが、
知識やスキルを身につけるよりも、最初にするべきことがあると私は考えている。

多くの企業は、このファーストステップを飛ばし、
スキル研修や知識をインプットする機会だけをつくり、

「新入社員が主体的に働いてくれない」
「新入社員のモチベーションが低い」

と嘆いている。

弊社でも入社前後に、営業スキル研修や、PDCA研修、法務知識研修や、
ITリテラシーテストの実施なども行っているが、
1つ、大きな違いがある。

それは、もっとも、力をいれ、時間を使い、
新入社員育成において大切にしていることは
「本人のなかにある願望を明確にすること」であるということだ。

なぜなら、選択理論心理学では、

「他人は変えられない。他人の行動をコントロールすることはできない」
「その人をコントロールできるのは、その人自身だけであり、
人は求めているものを手にするために行動をしている」

と考えるからだ。

つまり、上司がどれだけ新入社員を主体的にしようとしても
主体的にはできない。

人は、モチベーションが外から湧き上がってくるのではない。
また、外から与えることもできない。

心の底からやりたいと思えること、願望が
本人のなかで明確になったときに、
誰に何と言われようと止めることのできない
無尽蔵のエネルギーを手にする。

弊社の新入社員が先輩を質問攻めにしていたように
自ら進んで知識やスキルを身につけようと行動をするのである。

では、上司にできることは、何か。
それは、新入社員の求めていること、
願望を明確にすることのお手伝いだけである。

具体的には、

「何のためにこの会社で働くのか?」
「この会社という舞台で何を成し遂げたいのか?」
「自己実現できている状態とは、どのような状態なのか?」

上司は、問いかけ、新入社員に考えてもらうきっかけをつくることである。
ときには、考えるための材料を提供するために、
モデルとなる社員とはどういう社員なのか、
会社が目指している方向性などについて情報提供をする必要もあるだろう。

そして、願望はすぐに明確になるものでもない。
継続的に問いかけ続けることが重要である。

そして、新入社員に
セルフカウンセリング手法を伝え、毎日、考えてもらうこと。

セルフカウンセリングの主語の「私」を新入社員の名前に変えて
上司から新入社員へ質問することもオススメだ。

【セルフカウンセリング】
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1.私は何を求めているのか?
私にとって一番大切なものは何か?
私が本当に求めているものは?

2.そのために「今」何をしているのか?

3.その行動は私の求めているものを
手に入れるのに効果的か?

4.もっとよい方法を考え出し、実行してみよう
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ぜひ、スキルや知識を身につけさせることも重要だが
新入社員育成のファーストステップを外すことなく、
最大限、新入社員がもつ可能性を引き出していただきたい。

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