マネジャーの役割と昇格する人の特徴

先日、結果を出す人が共通して持つ考え方について書いた記事で、
真に頭の良い人は、勝つ前に勝つためのシナリオを考え、描いているということをお伝えしました。

では、会社に入社したての新人など、知識や経験が不足しており、まだ一人ではシナリオを考えられない人はどうすればよいのでしょうか?
もちろん、シナリオを描けるように本人が主体的に成長をすることは当然ですが、ここでマネジャーの出番です。

マネジャーは、メンバー1人で勝つシナリオを描けるように育成すると同時に、
まずは自らチームや部署の方針・重点目標・達成のシナリオを描いてメンバーに共有し、実行までしてもらう。
ポイントは、実行完結まで見届けることです。

我が社でも、マネジャーになる人間は、
自ら、頭で勝つシナリオを描くことができ、考えたことと実際の行動を一致させられる人間であり、
更には、自分だけではなく、組織の未来を描くことができ、実行管理までできる人間です。
重要なのは、部下やメンバーに何を言っているかではなく、何を実行させているかです。

部下はやるべきことをやるはずだという前提に立っているマネジャーと、
やらない可能性があるという前提に立っているマネジャーとでは得られる結果が違います。
性格の良いマネジャーが必ずしも優秀というわけではありません。

その究極が戦場です。
戦争では常に、やるべきことがなされないという最悪の事態まで考えて指示を出しているそうです。

チームスポーツもそうでしょう。
バスケでもサッカーでも、監督が描いた通りに選手がプレーをします。
しかし、特に相手がいるスポーツでは、予定通りに進むことはまずありません。
事前にあらゆる想定を描き切り、適宜、指示を出しながら選手に実行をしてもらう。
そこに監督、指導者としての手腕がでます。

メンバーに指示が伝わり、実行してもらえるのか。
皆さんの組織、チームではいかがですか?指示したことを実行してもらえていますか?
また、現場で起こっていることを適宜、報告・連絡・相談してもらえる関係性ですか?

重要なのは、ミスや問題が発生しているときに、いち早く報告してもらえる信頼関係が築けているかです。
ミスに対して責めたり批判したりしているマネジャーには、報告が上がりづらくなります。
結果的に、傷が大きくなってから発覚し、火消しに膨大な時間や労力が必要になるのです。

マネジャーには、メンバーの実行を厳格に管理する力強さと、
悪い報告も上げやすい空気感や関係性をつくり出す柔和さの両立が必要でしょう。

34年間追求し続けてきた「人軸経営」の真髄を120分に凝縮してお伝えします。

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