良質の情報は良質の人との出逢いから

昨日、素晴らしい人と出逢った。
デジタルハリウッド大学教授、認知科学研究所所長の匠英一氏だ。
匠さんは認知科学の分野では日本の第一人者である。
多数の著書をお書きになっているが、その中でも「図解でわかる心理マーケティング」という本は顧客の購買行動が良くわかる素晴らしい本である。
夕食時の語らいの中で多くのことを学ばせていただいたが、特に印象に残ったのは人工知能の話とアリの帰巣能力の話である。
どれほど科学技術が進歩しても人間の頭脳サイズで人間の頭脳と全く同じ性能のコンピューターは作れないということだ。
私たちの頭脳を仮にスーパーコンピューターにおきかえると家と同じ大きさになるそうだ。
この頭脳を生きている間にいかに活用できるかが成功の秘訣である。
また、私たちの皮膚は色々な感覚を持っていて皮膚と同じ感覚は金属で作られたロボットにはないということだ。
そして皮膚の感覚は頭脳と連動していて私たちの思考に大きな影響を与えているとのことだ。
フィーリングというものはロボットにはない。
そして人間は他の人との連帯によって新しい価値を創り出せる存在であり、年老いても脳のシナプスやニューロンが減少しても他の人との連帯、連携により更に大きな仕事や大きな活動をしていくことが出来るということだ。
私は理念経営を提唱しているが、理念経営はまさに多くの人々と意識レベルで連帯を創り上げる経営であり、目的に向かって社員全員が一致団結している組織体である。
私は企業を人間の体と同じように考えて経営している。
各自、役割を果たしお互いに補完し合う関係である。
重要な仕事についている人は互いに敬意を持って接していくことは大切だが、会社の中はどちらが上か下かはあまり関係ない。
企業は経済活動を基本とした人間集団ではあるが、経営には目的がある目的は使命と考えて良い。
使命を果たすために組織が必要であり、その組織を構成する個々人の能力を最大に引き出すためにも良質な職場環境が必要である。
良い会社には必ず社員間の相互信頼、相互尊重の文化がある。
その相互尊重、相互信頼の上質な人間関係と最高のシステムが企業発展の本質であると考えている。
私が大切にしている「人間尊重の経営」に?がるお話で感動した。
もう一つの話はアリの帰巣能力についてである。
私たち人間にたとえると何十キロにもなる距離を昆虫のアリが迷わず自分の家に帰ってくる。
それも何と一匹一匹の単独の能力だけではなく、お互いの体から出る一種のフェロモンによって仲間の力を借りて迷わず帰ってくるという話である。
人間はアリから学び、もっと謙虚に仲間や他の人々の価値を認め、力を合わせて生きていく必要があるということを学ばせていただいた。
感謝、感謝である。
これからも匠教授とは公私にわたって良いお付き合いをしていきたいと思っている。
「良質の情報との出逢いは人生を根本から変えるときがある」と考えているが良質の情報は上質の人生を生きている人との出逢いによって与えられることが多い。
日々研鑽を積みこれからも上質の人との出逢いを大切に生きていきたいものだ。

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